スキー検定とは、公益財団法人全日本スキー連盟(SAJ)が実施している検定のことです。SAJではスキー検定を「バッチテスト」と呼んでいます。
スキー検定はSAJに加盟しているスキースクールやスキークラブなどで実施されており、各スクールのホームページで実施日の確認、申し込みができます。
スキーの上達を目標としている人はもちろんですが、小さなお子様や初心者の人でも検定を受けることは可能です。練習期間や検定での経験がお子様の成長にも繋がり、学校のスキー授業へも自信を持って臨めるでしょう。
スキー検定の種類には主に3つあり「ジュニアテスト」「級別テスト」「プライズテスト」に分類されます。それぞれの対象者や難易度などについてご説明いたします。
ジュニアテストは「子供たちの喜びや楽しさにつながり継続意欲や学習意欲を喚起するテスト」を目指すとしており、12歳以下の子供が受けられるスキー検定です。
お子様のスキー検定を考えている場合は、まずはこのジュニアテストから受けるのがいいでしょう。6級~1級まであり、級によってはスキーを始めたばかりの子供でも合格可能です。
ジュニアテストのレベルは実施するスクールなどによって変わります。一般的な例をご紹介します。
【6級】
最も難易度が低く、幼稚園くらいの小さなお子様向けの検定です。ゆっくりでも緩やかな斜面を曲がったり、止まることができれば大丈夫なので、スキーが初めてという場合でも合格のチャンスはあります。
【5級】
5級の場合は、緩やかな斜面を大きく回れるようになれば合格できます。足を八の字にしてゆっくりターンできる小学生向けの検定です。
【4級】
少しスピードを出して緩~中斜面を大きく回ったり、足を揃えてターンができるようになってきた子供が対象です。6級・5級に比べると、少しだけレベルが上がります。
【3級】
緩やかな斜面であればどこでも滑れ、4級よりも傾斜のある斜面でターンをしたり、足を揃えて滑れるようになってきたくらいのレベルです。4級と近い検定内容ですが、斜面の大きさや滑走スピードに対する難易度が少し高くなります。
【2級】
2級はさらに難易度が上がり、大回りターンと小回りターンの両方を習得して、中傾斜で様々な大きさのターンができるようになる必要があります。ターンにも慣れ、中傾斜でも足を揃えて滑ることができる子供向けの検定です。
【1級】
1級はジュニアテストの中でも最も難易度が高く、急斜面でも大回りターンと小回りターンができれば合格可能です。どのような斜面でも安定して滑走・ターンができることが要求されます。また、1級は事前講習が必要な場合や2級取得が条件となっているケースがあります。
ジュニアテストを受ける際は、検定料と公認料がかかります。受験費用もスクールなどによって変動しますが、受験料・公認料を合わせた相場は次の通りです。事前講習を必須としているスクールの場合は、下記の料金にプラスで講習料3,000円程度がかかります。
6級:800~1,500円
5級:1,000~1,700円
4級:1,200~1,900円
3級:1,500~2,100円
2級:1,600~2,300円
1級:1,800~2,500円
級別テストは上達を目的としている検定で、検定内容や採点基準はSAJによって定められています。年齢制限はありません。
級別テストは5級~1級まであります。基本的にはどの級から受けても問題ありませんが、1級は2級に合格しなければ受検できません。
初級者は5~3級からスタートし、中・上級者は2~1級合格を目指すのがいいでしょう。合否の判定は、5~3級は検定員1名、2~1級は検定員3名によって行われます。
【5級】
5級の場合は難しいターンなどは無く、整えられた斜面を緩斜面を八の字で滑ることができれば合格可能です。スピードのコントロールができているか、左右の体重移動をしっかりと行い、滑らかに動けているかを見られます。
【4級】
検定内容は5級と変わりませんが、4級ではリズム変化を採点基準として設けています。5級の場合はただターンができれば良いとしていますが、4級は少しレベルが上がり、八の字でも緩~中斜面をリズムよく自由にターンできるかがポイントとなります。
【3級】
3級は曲がるときだけ八の字になるシュテムターンと、足を揃えて曲がるパラレルターンを行います。中斜面でも足を揃えてターンできるようになってきた人向けの検定です。
【2級】
2級からは一気に難易度が上がり、中~急斜面でも足を揃えて曲がるパラレルターンができる人が対象です。大回り・小回りターンを繰り返しながらスキーを自在に操り、スピードやリズムをしっかりとコントロールしなければなりません。
【1級】
1級は2級を取得し、さらに事前講習を受けていることが受検できる条件です。
急斜面での大回り・小回りターン、コブ斜面を含む整地ではない斜面での滑走など、総合的なスキー技術を採点します。スピードをしっかりと出しつつ、どのような状況下でもスキーをコントロールできるの能力が必要とされます。
ジュニアテストと同じく、級別テストを受ける際も検定料と公認料がかかります。受験料・公認料を合わせた相場は次の通りです。1級の場合は事前講習が必須で、下記の料金にプラスで講習料3,000円程度がかかります。
5級:3,000~4,100円
4級:3,800~4,800円
3級:4,000~5,500円
2級:4,200~6,000円
1級:5,500~7,400円
プライズテストは級別テストに比べてレベルが格段に上がり、合格率は10%以下と言われています。年齢制限はありませんが、連盟の会員登録と計4時間の事前講習が必要です。
また、プライズテストには「テクニカルプライズテスト」「クラウンプライズテスト」の2種類あり、テクニカルプライズテストを受検する場合は級別テストの1級を取得している、クラウンプライズテストを受検する場合はテクニカルプライズテストを取得していることが条件となります。
プライズテストでは、急斜面の大回り・小回りターン、フリー滑走を行います。どのような雪質・斜面でも対応できるレベルであることはもちろんですが、その中でも「テクニカルプライズテスト」と「クラウンプライズテスト」の大きな違いはスピードです。
テクニカルプライズテストでは、スキーのたわみや受ける圧などを活かして、スピード感があり、ターンの流れも途切れされない技術力が求められます。
そして、クラウンプライズテストの場合はさらに高い技術を必要とし、受ける圧をより上手に活用して、流れに乗りながら自ら圧をかけてスピードを引き出すことができなければなりません。
プライズテストの受験料・公認料の他に、受検する年度に事前講習を受けなければなりません。すべての料金を合計した相場は次の通りです。
テクニカルプライズテスト:11,000~18,000円
クラウンプライズテスト:12,000~19,000円
SAJ公認のスキー検定を実施ている施設はいくつかあり、札幌近郊のスキー場やスクールでも藻岩山スキー学校や札幌国際スキー場、テイネオリンピアスキー学校、カラーズスキースクールなどが挙げられます。
公式サイトに公認スクール一覧が掲載されているので、検定について興味のある方はぜひチェックしてみてください。
公益財団法人全日本スキー連盟(SAJ) 公式サイト
http://www.skigakkou-moiwayama.jp/
スキー授業が始まる前に用意しなければならない商品を紹介します。
スキーを購入できる場所、レンタルやリサイクル事業などについて説明します。
使わなくなったスキーを売る方法や高額買取に繋がるポイントを説明します。
スキー授業当日の持ち物や流れ、授業に関する疑問と回答などを説明します。
授業でスキー場へ行く際の昼食はどうするのか?お弁当作りのポイントなどを説明します。
子供と一緒にスキー場へ行くときに必要な持ち物や、持って行くと便利なアイテムを紹介します。
スキー授業の際に必要となる寒さ対策について、インナーや小物の選び方を説明します。
スキーケースとブーツケースの種類やどのような時に適しているかなど、選び方を説明します。
ご自宅でできる板やブーツ、ウェアのお手入れ方法や保管場所について説明します。
スキー検定の種類やそれぞれの難易度を説明します。
国内・海外の有名メーカーの紹介します。
スキーの上達に重要なのは、サイズ選びです。自分に合ったスキーの選び方を紹介します。
アルペンスキー、オールマウンテンスキー、フリーライドスキー、レーシングスキーの特徴を説明します。
基礎スキー向け、レーシングブーツ、フリーライド/モーグル向け、レジャースキー向けの特徴を説明します。
スキーの曲がり方(ターン)の名前と特徴を説明します。
スキー板やブーツとは違い、ウエアやグローブは買うことをオススメする理由を説明します。
スキーに関する用語説明のページです。