札幌市の小学校では、全学校でスキー授業が行われています。
そのため、これから小学校に入学するお子様や、転勤で札幌の学校に通うというお子様はスキー授業を受けることになります。
また、中学校・高校の場合は学校によって異なり、中学校は8~9割、高校では4割程度の割合でスキー授業が実施されています。一時は中学校・高校ともに実施率が2割程度まで低下していましたが、現在は札幌市の推進によりスキー授業を行う学校が増えています。
札幌市におけるスキー学習実施状況(スポーツ部及び札幌市教育委員会調べ) ※クリックするとPDFが開きます
スキー授業で使うものは、各家庭で用意する必要があります。子供のスキー授業に向けて、用意しておくものは以下の通りです。
・スキー用品一式(スキー板、ブーツ、ストック)
・スキー板とストックを入れるスキーケース
・ブーツを入れるブーツケース
・スキーウェア(上下)
・帽子
・手袋
・靴下
スキー用品一式は、スキー板(ビンディング付き)、ブーツ、ストックで、成長に合わせて1シーズンまたは2シーズン程で買い替えが必要となります。スキーを用意するお店は「スキーを用意するお店とジャンル」で説明します。
ケースは、スキー板を入れるケースと、ブーツを入れるケースの2種類用意する必要があります。
スキーケースは、収納できるサイズに幅を持たせている商品が多いので、頻繁に買い替える必要はありません。ブーツケースも、約15~25センチまでは同じケースで入るので、頻繁に買い替える必要はありません。
ブーツケースは、手持ちタイプとリュックタイプの2種類があります。低学年の場合は、親が学校にスキー用品一式を持って行くことも多いので、どのようなブーツケースでもあまり問題はありません。
しかし、高学年になると子供が自分で学校に持って行くようになるので、教科書などの勉強道具と一緒にスキー用品も持って行かなければならず、子供にとっては非常に大変な作業になるため、リュックタイプのブーツケースがおすすめです。
基本的に新品でブーツを買う際に手持ちタイプのブーツケースは付いてきますが、子供が扱いにくいものだったり、中古品やレンタルの場合はケースが別売りになっていることもあるので、しっかりと確認しておくようにしましょう。
小学校の場合は、一度学校にスキー用品を持って行けば、その年度のスキー授業が終わるまで学校で保管してくれます。中学校・高校は、学校にもよりますがスキー授業がある朝にスキー用品を持って登校します。
スキーウェアも成長に合わせて、買い替える必要があります。スキーウェアに関しては、日頃から雪遊びなどでも使用するため、スキー授業の有無にかかわらず雪国では必須アイテムと言えるでしょう。
スキー授業の際は、基本的にスキーウェアを着た状態で登校するので、事前にウェアを学校に持って行く必要はありません。
またスキーウェアの中に着る服については、学校のグラウンドで歩いたり、低い山で滑る程度であれば、極端に厚着をしなくても大丈夫です。歩く練習や雪山の昇り降りは運動量が多く、汗もかきやすいため、ウェアの中は動きやすいジャージや長袖のTシャツ、薄手のスウェットなどを着るのがいいでしょう。
スキー場に行く場合は、寒さ対策が必要となってきます。ヒートテックに長袖のTシャツを重ね着したり、天候にあわせて着脱しやすい前開きのフリースやパーカーなどを準備しておくと安心です。
帽子はスキー専用のものがあるわけではありませんが、つばが無く、耳まで隠れるものを選ぶことが大切です。手袋は、防水性のある5本指タイプのものを用意しましょう。
靴下に関してはスキー専用の靴下がありますが、通常の靴下でも問題はありません。ブーツを履いた際に足が痛くなる可能性もあるので、ふくらはぎまであるハイソックスが適しています。
必ず必要というわけではありませんが、以下の用品があるとより快適に安心してスキー授業を受けられます。小学校1年~2年生までは、グラウンドの雪山での授業なので必要ありませんが、3年生以上になるとあったほうが安心です。
・ネックウォーマー
・ゴーグル
・ヘルメット
スキー場に行く場合は、寒さ対策にネックウォーマーがおすすめです。また、ゴーグルは日差しや風から目を守る効果があり、万が一の接触事故の際にも目を保護することができます。
ヘルメットは、スキースクールでは必須の場合が多いですが、スキー授業で使用している子供は少ないです。しかし、安全面を考慮するとヘルメットは被ったほうが安心です。
スキー用品は一般的に10月下旬から購入・レンタルできるようになります。スキー授業は冬休み明けの1月下旬から始まるため、スキー用品の準備を後回しにしてしまう方もいるかと思いますが、授業開始ギリギリだとサイズが無くなっている可能性もあるので注意が必要です。
スキーを購入・レンタルできるお店の種類は、次のような場所が挙げられます。
新品を希望する場合は、スポーツ量販店で購入できます。量販店も数店舗ありますが、学校のスキー授業で使用する程度であれば、スポーツデポやゼビオなどが比較的安価で購入しやすいです。
スポーツ量販店でスキー板・ブーツ・ストックを揃える場合は、25,000円~30,000円程かかります。新品なので綺麗で状態も良いですが、子供の場合は1シーズンでサイズアウトしてしまうため、1~2年に一回購入するとなると費用面の負担は大きくなります。
できるだけ費用を抑えてスキーを購入したい方は、中古販売も選択肢のひとつです。スキーの中古販売を行っているお店は、ハードオフやブックオフ、スポーツReショップ、セカンドストリートなどがあります。
金額は新品の半額程度です。お店によって商品の状態や金額など品揃えが変わってくるため、何店舗かまわってみるといいでしょう。
ただ、タイミングが合えば状態が良いものや気に入ったものを見つけられるかもしれませんが、必ずしも希望するサイズやデザインが手に入るとは限りません。
また、基本的に買い取った商品をそのまま出していることが多く、しっかりとメンテナンスされてない場合もあります。
購入する以外にも、弊社のようなお店でシーズンレンタルをすることも可能です。1シーズンで買い替える必要もなく、お得にスキー用品をレンタルできます。また、シーズンレンタルであれば、シーズン期間外のスキーの保管場所にも困りません。
お店や商品の状態にもよりますが、金額は6,000円~18,000円と幅があります。ARU-アル-の場合は、使用頻度や国産板・海外板によって金額が変動します。安価なものから品薄状態となるため、レンタルを希望する場合は早めに予約・来店するといいでしょう。
さっぽろっこスキーリサイクルとは、札幌市が実施しているスキーのリサイクル事業です。スキー学習における経済的負担の軽減を目的としており、中古のスキーを回収して、抽選で希望者に配布します。
市で行っているので安心感もあり、親にとっても非常に助かります。ただ、抽選なので絶対にスキーが手に入るわけではありません。当選確率はかなり低いそうです。
また、さっぽろっこスキーリサイクルの場合は、ビンディングの設定をしてもらえないというデメリットがあります。ビンディングについては次項で説明いたします。
兄弟のおさがりを使用したり、友人から貰ったスキーを使うことも可能です。ただし、この方法に関しても、ビンディングの設定をしてもらえないといったデメリットがあります。
まずビンディングとは、ブーツとスキー板を接続するための器具のことを指します。そして、このビンディングには開放値と呼ばれる数値や前圧調整のメモリが書かれています。子供の体重や身長、ブーツのソール幅に応じてビンディングの開放値や前圧を調整することを「ビンディングの設定」と言います。
開放値とは、板とブーツの外れやすさを表した値です。前圧とは、ビンディングがブーツを挟む力を言います。体重や身長、ブーツのソール幅によって変動するため、使用者に合わせて調整する必要があります。
もしビンディングの設定を行わずにスキーを使用すると、滑走中に板が外れやすくなったり、反対に転んだ時でも外れずに大きなケガをしてしまう恐れがあります。
スキー授業の内容は、小学校・中学校・高校それぞれで異なります。スキー授業の実施期間は1月下旬~2月初旬までが一般的です。
低学年の場合は、まず体育館や校庭でスキーブーツ・スキー板の着脱の練習から始めます。その後はスキーブーツで雪の中を歩く練習や、校庭に作られた雪山を使って実際にスキー板を付けたまま雪山を上ったり、足を八の字にしてゆっくりと滑り降りる練習します。授業の回数は体育の時間を利用して4~5回程です。
3年生からは、学校からバスに乗ってスキー場に行きます。学校によっても異なりますが、1~2回ほど校庭でスキー練習をする日を設けてからスキー場に行くケースもあります。
スキー場で授業を行う際は、まず滑り方や止まり方を練習し、4~5人でグループになったり、レベルごとにグループを分けて練習を進めていきます。もちろん、実際にリフトにも乗って滑走します。スキー場に行く回数は2回程で、1日かけてスキー授業を行います。
中学校・高校では、スキー場での授業のみになります。また、スキー授業を行うのは中学校・高校ともに1、2年生だけで回数は年2回程です。学校からバスでスキー場に向かい、一日かけてスキー授業を行います。
初めてスキーをする場合や転校先でスキー授業があるといった方は、事前にスキー練習をしたほうがいいのか気になるところかと思います。
基本的に小学校1年生であれば、スキーブーツ・スキー板の着脱練習から始めるので、事前にスキーを教える必要はありません。
もし不安な場合は、3~4日コースのスキースクールに通うのがおすすめです。数日かけてプロから教えてもらえるので、子供も自信を持ってスキー授業に挑むことができるでしょう。親が教えると揉めてしまったり、子供がスキー嫌いになってしまうケースがあるので要注意です。
小学校2年生になると、1年生のときにスキーの着脱や雪山を上る練習を行った前提で授業が進んでいきます。不安な方はスキースクールに通わせたり、公園で着脱の練習や雪山の昇り降りを練習しておくと、子供もスキーに慣れた状態で授業を受けることができます。
小学校3年生からはスキー場に行くため、ある程度滑れるようになっていたほうが、よりスキー授業を楽しく行えるようになるでしょう。
また、学校によっては、授業でスキー場に行く前に「リフトに乗れるようにしてきてください」と言われることもあります。その場合は、子供と一緒にスキー場に行ったり、スキースクールに通わせなければなりません。
最後に、小学校2年生以上で転勤などを理由に初めてスキー授業を受けるという場合も、可能であればスキースクールに通わせておくのが望ましいです。
スキー用品の準備とあわせてスクールの費用も必要となると親の負担も大きいですが、周りの子供との実力の差によってスキーを嫌いになってしまうこともあるので、子供が楽しく安全に授業を受けられるようにするためにも事前の練習が大切となります。
スキー授業が始まる前に用意しなければならない商品を紹介します。
スキーを購入できる場所、レンタルやリサイクル事業などについて説明します。
使わなくなったスキーを売る方法や高額買取に繋がるポイントを説明します。
スキー授業当日の持ち物や流れ、授業に関する疑問と回答などを説明します。
授業でスキー場へ行く際の昼食はどうするのか?お弁当作りのポイントなどを説明します。
子供と一緒にスキー場へ行くときに必要な持ち物や、持って行くと便利なアイテムを紹介します。
スキー授業の際に必要となる寒さ対策について、インナーや小物の選び方を説明します。
スキーケースとブーツケースの種類やどのような時に適しているかなど、選び方を説明します。
ご自宅でできる板やブーツ、ウェアのお手入れ方法や保管場所について説明します。
スキー検定の種類やそれぞれの難易度を説明します。
国内・海外の有名メーカーの紹介します。
スキーの上達に重要なのは、サイズ選びです。自分に合ったスキーの選び方を紹介します。
アルペンスキー、オールマウンテンスキー、フリーライドスキー、レーシングスキーの特徴を説明します。
基礎スキー向け、レーシングブーツ、フリーライド/モーグル向け、レジャースキー向けの特徴を説明します。
スキーの曲がり方(ターン)の名前と特徴を説明します。
スキー板やブーツとは違い、ウエアやグローブは買うことをオススメする理由を説明します。
スキーに関する用語説明のページです。